昔むかし憧れた戦争ヒーロー。砂漠の狐ロンメルと、パットン戦車隊の指揮官、ジョージ・パットン大将。個人的な関係はないのだろうが、パットンをファーストネームにした若手が、遂に優勝を争う位置まで登って来た。
彼の名前はPatton Kizzire。処が日本メディアでは、これがキジーなのだ。大間違い。固有名詞の間違いほど、失礼なモノはない。とは言えスケールがデカイ。 身長が196センチ。アラバマ大で野球部だった父マッキシーは、チームにメジャーで活躍した、仲間がいたほど。
スティーブ・クックは、私の編集顧問プロ。数十年前アジアツアーで、知り合った米人。タイガーを中学生の時から、私が取材できたのも、スティーブの推薦のお陰だった。何れにしろ、ビジネスセンスに関し、スティーブは抜きん出ている。
アリゾナのゴルフ場支配人の旧知に、同姓がいる。彼の名は、マーク・キザイアー。何はともあれ、この様な時、相談相手は加州ロングビーチのスティーブ。何しろことは英語なのだから。
「Kizz ire.Kizz pronounceed like biz which is slang for business(golf bis).ire pronounced like tire or ire
which is another word for anger(my wife raised my ire when she was talking too much)
Hi Steve,Leaderboard and Leadersboard.Which is correct? Or do they have different meanings?
Steve’s answer:Leaderboard.
滅多には見ないが、携帯での米ツアーの成績。日本語で書かれた。そこではKizzireはキジー。 成績はリーダーズボード。それらをスティーブは、一刀両断にした。似たようなことだが、テレ朝とかのアナウンサー。マッチプレーで、アップドーミーと言う。
こんなものアップでもなんでもない。マッチで勝ったホールの数の差と残りホールの数が、同数になればdormie。
three up three holes to leftになれば、自動的にdormieなのだ。それだけのことに、格好を付けるな、と言いたい。
それより前、固有名詞の間違いの不快さ。例えば海外へ出掛けた頃の青木功。彼の呼び名はアイセオ・エイオキだった。これでは全く別人である。
さてパットン・デザイアー。54ホールに短縮されたことで、ルイジアナ、プレーオフには残れなかった。それでも 最後 4つのバーディを積み重ね、8位タイを記録した。今朝終わったウエルズファーゴも、24位と健闘した。数年前WR1552位で姿を現した若手が、遂に優勝を狙える圏内に浮上したことになる。これは大変な躍動感である。先のクラウンズ。木曜日尾﨑が、あわや60台の「ここ十年で最高のプレー」をした。翌日強風下での87は、関係ない。サッカーのキング・カズは47歳で、客を引き付ける。このドラマ性。これがスポーツの、醍醐味なのだ。
ロンメルは、貴族以外で、初めて旧独軍の元帥に任命された。一方のパットン大将は「大胆不敵であれ」で部下を鼓舞。欧州に平和をもたらした。この時代のヒーローには、名言が多く、それ故夢がある。
2016~2017年だけでも、これから長いシーズン。日本の読者諸兄よ。Kizzireの名前を、正しく発音し、その上で彼の活躍を、楽しみましょう。
(May.9th.2016)