6月全米オープン。3日目の切符が、既に完売した

AS_Murphy01ピート・コワルスキーは、USGA広報の責任者。この部分、私のネタ元は殆どがピート。情報は迅速で正確。彼からの連絡に依ると、オークモントの全米オープン。54年昔の1962年。ニクラスが、翌日18ホールのプレーオフで、地元の英雄パーマーを破った。

今年6月16日開幕。その3日目(18日)の「総ての前売りが、4月末の時点で完売した」と言う。これはレイモンド・フロイドが、悪天候の中、しぶとく優勝したシネコック。また若いペインが、純白の長袖ドレスシャツに、蝶ネクタイで登場。注目された1986年以来になる。そのペインは、もうこの世にいない。

昨年にしても、最終的には4日間とも完売した。だから今年も、最終的に4日間完売の記録は、継続するはず。それにしても、その1986年以来、あれほど大きなイベントの前売りが、完売し続ける。この間これだけの仕掛けを続ける。

日本オープンだと、「1万5千で、まあいいか」。時に4日間で1万人以下。紛れ時に3万人。それでいて日本オープン会場には、至る所「有料」の文字が氾濫している。

当日売り5千円。高齢者割引も何もない。全米オープンとの比較の中で、私が長期間提案していること。それは「日本オープンは、終了後大衆の面前で、直ちに公開の反省会を行うべき」。当然のことだ。日本オープンにには、知恵のある者がいない。仕掛けさえ出来ない。

全米オープンは,そんなことで割安が基本。勿論子供達の割引、値引きは当然だ。

大量の切符が捌ける。その裏には、幾つものメリットが見える。まずマーチャンダイズ(記念品)が飛ぶように売れる。このデザインの秀逸さも、見逃せない。これら諸々の収益の合計。そこから10億円単位の収益。それがザ・ファーストティ・プログラム。ドライブ。チップ&パットなどの予算に付けられる。

ゴルフは五輪種目。それだけに、これら底辺を拡大する動きは、特に重要だ。

特筆される数字は、さらに凄さを見せる。全米で2度に渡って実施される、全米オープンの予選。それへの出場者が、今年も9800人を超えたことだ。

出場する為の資格は、プロフェッショナルと、ハンディ1・4以内のアマチュア。カレッジゴルフを中心に、彼らを育てる米の育成プログラム。この部分も、日本オープンを主催するJGAは、いまからでも早速見習う必要がある。

今年2月に就任した女性会長。彼女も最大の関心事は、普及なのだ。

サッカーとともに、ゴルフは、世界で最も大衆的な遊び。それは芝が在れば、老若が楽しめるからだ。この夏リオでは五輪種目に復帰する。ゴルフへの注目度は、大きくなる。

(May.17.2016)